IT化の進捗(電子カルテ)
[2025年02月02日]
こんにちは。獣医師の平松です。人手不足により診療時間の短縮が続いており、ご迷惑をおかけしております。IT化は少しずつですが進んでおります。
まずは電子カルテですが、アニレセの電子カルテに決定しました。アニレセとはペット保険会社アニコムが提供している動物病院用の顧客管理・会計ソフトで、最も多くの動物病院で使用されている会計ソフトです。
アニレセ電子カルテ担当の営業マンに話を直接聞いてみたり、デモを使用してみたりしましたが、使い勝手としては結構良さそうで、使い慣れれば業務効率化に貢献しそうです。
競合としては動物病院用電子カルテシェアNo. 1のアーミックスがありました。自分の知る限り、動物病院の電子カルテといったらアーミックスという感じで、友人の開業獣医師で電子カルテを導入しているところは、すべてアーミックスを導入しています。
それでもアニレセを選んだ理由ですが、アーミックスはMacに対応していない点、アニレセは導入費用がなくアーミックスは導入まで比較的高額な点が挙げられます。
しかし一番の理由は、電子カルテをアーミックスにした場合、会計ソフトもアーミックスにする必要があり、会計ソフトを扱う看護師が覚えなければならないことが増え、それを看護師がとても嫌がった点が挙げられます。
アーミックスは拡張性が高く、会計ソフトも使い慣れればそれほど難しくないのでは、とも思いましたが、現在人手不足で診療時間の短縮までしている梨の木どうぶつ病院としては、少しでも電子カルテ化をスムーズに進める必要があると考え、アニレセに決定したという訳です。
紙カルテから電子カルテへ移行することにより、紙カルテファイルをしまう必要がなくなり、電子カルテに入れた検査・処置・内服などがそのまま会計ソフトと連動し、会計準備がスムーズに進むことが期待されます。また、血液検査機器との連携により、検査結果を手書きで書く必要がなくなり、プリントアウトすればそのまま飼い主様へお渡しすることができます。
しかし、所見の入力方法や内服内容の入力など、紙に書く場合は悩むことなく書くだけでしたが、電子カルテのフォーマットに合わせて入力するのがものすごく大変な作業になりそうで不安です。実際、大川先生の病院でも電子カルテ導入時には、結構苦労したとのことで、慣れるまでは1ヶ月ほど、余計に時間がかかるかと思います。2〜3月で、なんとか慣れていきたいと思います。
ブログが長くなってきたので、今回はこの辺で終わります。次回はセルフレジについて書きたいと思います。
獣医師 平松