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学会発表

[2014年09月29日]

こんにちは。獣医師の平松です。先週末はお休みを頂き、日本臨床獣医学フォーラムという学会で症例発表をして参りました。今回の発表はポスターを使ったもので、閲覧者は自由に発表ポスターを見ることができる形式です。

ポスターセッションの会場です。発表者は決まったスペースに発表ポスターを掲示します。今回は27の研究がポスター発表されました。

以前、麻布大学の全科研修医の時は、演台に上がって数百人の獣医師の前で発表したので、非常に緊張したものです。しかし今回はポスター発表だったので、閲覧して頂いた先生に対面で質問に答えるため、制限時間無く比較的フランクに議論することができました。

このような臨床研究の発表は、本当にその診断・治療は正しかったのか、別の方法が適切ではなかったのか、理にかなった判断だったのかなど、専門家に批判的に見て頂くことで獣医学の発展に寄与するものです。発表者は批判的な質問にたいし、理論的な説明ができなければいけません。

理論的に説明するためには経験則だけでなく、国内外の数多くの論文を読んで徹底的に勉強し、説明内容の根拠を示す必要があります。その過程で自分自身の知識がつき、世に発表することで獣医学全体に貢献する事ができるのです。これが学会発表する意義ではないかと僕は思います。

学会が終わり、ポスターを持って帰ってきましたが、このまますぐに処分してしまうのももったいないかなと思い、待合室に掲示してみました。感謝状も頂いたので、せっかくだから貼らせて頂きました。こんな感じで学会発表しているんだなーと眺めて頂ければ幸いです。

獣医師 平松