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夜間小児科に行って

[2015年08月21日]

こんにちは。獣医師の平松です。先日、1歳になる息子が、夜中0時頃目をさまして泣き出してから、二時間まったく泣き止まなくなってしまいました。オムツを換えても、ミルクをあげても、抱っこしても、外に散歩に行っても、全く泣き止む気配がありません。

もしやこれは具合が悪いのでは…?近頃では夜中泣くことはなく、一回寝れば朝まで起きる事はめったになかったため、心配になってきました。そこで、東京消防庁救急相談センター(♯7119)に電話して、夜間小児科にかかるべきか相談しました。

すると、特に問題ないかもしれないが、念のため受診しても良いのではとのアドバイスを頂き、救急病院に電話連絡した後タクシーで病院へ行ってきました。

まずインターホンを押して、電話した平松ですと伝えて中に入れてもらい、受付で必要事項を記入し、次に看護師さんが体温や酸素飽和度などを測定してくれました。その後、小児科の若い先生が問診、触診などをしてくれました。

特に問題なさそうだが、この後もこういうところを気をつけて見て下さいと、大変分かりやすくアドバイスしてくれました。

特に何もなさそうと聞いて安心しました。息子はというと、病院に着く前から機嫌が良くなっており、帰ったらすぐに寝てくれました。その後も特に問題はなく、心配が杞憂に終わって良かったです。

今回、人間の夜間救急を利用させてもらいましたが、自分も動物の夜間救急をやっている身のため、いくつかの違いがあると思いました。まず、医師以外に受付と看護師がいること。

自分の病院では、基本的に受付から診察、検査、処置、処方、診察券発行、カルテ記録、会計、保険処理まで全部自分一人で行ないます。まず電話で緊急の連絡が入り、着替えて病院へ向かい、電気をつけて入り口の鍵を開けて、飼い主様を待ちます。検査や処置は飼い主様にも協力してもらいながら行ない、終わった後は病院を閉めて帰宅。翌朝からはまた通常通り診療します。そしてその日の夜も、緊急の連絡が入ればまた病院へ行くという繰り返しです。

飼い主様には、休診日は大学にも行っているのに、先生は一体いつ休んでいるんですか?とよく聞かれますが、時々臨時休診をもらったりして休める時に休んでいますので大丈夫です。

これが可能なのは、おそらく夜間の件数が今の所そこまで多くないためだと思います。人間の夜間救急は動物よりも件数がかなり多く、より人手を必要とするために、システムが整っているのだと思います。

梨の木どうぶつ病院でも、夜間の件数が増えるようであれば、今後はもっと人手を増やしたり、システム化していく必要がありそうです。今の所は獣医師は自分一人ですので、他の緊急対応中や外出中はどうしても緊急対応が出来ないことがありますが、行く行くはシステムを整えて、なるべく穴のない体制がとれるようになれればと思います。

獣医師 平松