医療機器のデモ機 その2
[2016年02月19日]
こんにちは。獣医師の平松です。前回、医療機器メーカーからデモとして借りている血管シーリングシステムの紹介をさせて頂きました。今回はその第2弾ということで、動物用麻酔器を紹介したいと思います。
こちらはアコマ医科工業の最新式の動物用麻酔器、「Isepo」です。こちらもアコマからデモ機を借りています。この麻酔器のどこが良い点かというと、最新の動物用人工呼吸器「Assist」が一体型となっているところです。この人工呼吸器は呼吸回数や回路内気圧、流量、流速などが微調整でき、また自発呼吸をアシストするVC-SIMVモードが搭載されています。
↑ 麻酔器上部に搭載されている人工呼吸器「Assist」。
簡単に言うと動物の状態に合わせて、細かく設定できる人工呼吸器がくっついた麻酔器というわけです。さらに、麻酔器架台の下段にエアーコンプレッサーを搭載することができ、消費酸素量を減らすことができます。今回はエアーコンプレッサーのデモ機が全て貸し出し中で、空きがなかったため、来週改めて持って来てもらうことになっています。
動作確認をした後、早速手術室に搬入しました。
比較的スリムで、麻酔器の上にモニターを載せることもできるため、省スペースです。次回モニターも持って来てくれるとのことなので、そうしたら麻酔器の上に載せて使ってみたいと思います。
広めに設計した手術室も、様々な設備が入るため段々狭くなってしまいますが、より良い機械が入ることは外科医として喜びを覚えます。これからもより安全・安心な獣医療の実現のため、良いものを取り入れていきたいと思います。
ところでこの麻酔器、「Isepo」は読み方がアイセポだと思っていたら、イセポだそうです。イセポかぁ、アイセポの方がかっこ良かったのになぁ、などと思ったことは秘密です。
獣医師 平松