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最新鋭の電気メス

[2016年07月31日]

こんにちは。獣医師の平松です。以前より、より良い医療機器を求めて血管シーリングシステムや麻酔器のデモ機を借りて、使い勝手を試しておりました。今回は、電気メスのデモ機を使用する機会があったため、紹介したいと思います。

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こちらの医療機器はオリンパス製の最新鋭の電気メスです。電気メスとは、高周波電流を発生させることで生体組織を切開したり、出血を止めたり、また止血しながら切開するなどの機能を有した手術機器です。

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すでに梨の木どうぶつ病院でも、電気メスは開業時より導入しておりますが、こちらの最新機器では、様々な状況により機能を変化させることができます。より強い凝固機能を発揮するモードや、よりソフトに作用し周囲の組織を保護するモード、表面をスプレー状に凝固するモードなどがあります。

また、こちらの電気メスにはシーリングシステムもあり、血管を糸で縛らなくても止血できる機能もあります。様々なモードをタッチパネルで選択でき、操作性は良いようです。

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↑ 手術準備をした手術室の様子です。機械が結構大きかったので、棚の上に設置しました。実際の手術では、中央の手術台の上に動物を乗せて手術を行ないます。

下の画像で、僕が右手に持っているのが電気メスのデバイスです。金属の先端を組織に当てて使用します。コードは本体に接続されています。画像のようなメスの形のデバイスの他に、ピンセットのようなデバイスや、鉗子のようなデバイスもあり、目的により使い分けをします。

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このオリンパス製の電気メスは1週間、デモとして借りました。その間、会陰ヘルニア、肘関節切開、避妊手術、膀胱・結腸固定、椎体固定など様々な外科手術を行ないましたが、使用感としては良いようです。

血管シーリングシステムは、近々導入したい機器の一つですが、様々なメーカーの機器を試し、十分検討して良いものを導入したいと思います。

獣医師 平松