ビジネス本
[2020年07月26日]
こんにちは。獣医師の平松です。自分は犬猫の臨床獣医師ですので、小動物臨床の学術書・雑誌などは日々読んでおりますが、その傍ら、ビジネス本も読みます。ビジネス本とは、その名の通り仕事や事業、商売の話題を取り上げた本のことです。
梨の木どうぶつ病院を開業する際は、それこそ様々なビジネス本をたくさん読みました。小さな会社の起業の仕方、決算書の読み方、税金関係、立地について、ディズニーのホスピタリティー本、簿記などなど、経営に関わる本を50冊以上読みました。
これらのビジネス本は、起業をする際には少しは参考になるかもしれませんが、あまり鵜呑みにもできません。起業は様々な分析を行った上で、最終的には自分の直感が大事かと思います。
さて前置きが長くなりましたが、今回は最近読んで面白かったビジネス本の紹介をしたいと思います。それがコチラ!!↓↓↓
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その名も「世界倒産図鑑」です。
こちらの本は、世界的にも有名な大企業が倒産に至るまでのプロセスを、分かりやすく説明したものです。「先人の失敗こそ、時代を超えた貴重な教材だ」とのことで、現代を生きる我々に教訓をもたらしてくれます。
↑ 表紙の帯に書いて有る文章も、なにやら興味をそそりますね。
早速、中を開けてみると、それぞれの企業が倒産に至った理由が5つに分類されており、非常に分かりやすい構成となっています。簡単に目次を説明すると、以下のような感じです。
戦略上の問題編
1「過去の亡霊」型・・・成功体験が強すぎて、そこから抜け出せずに変わる決断ができない。
2「脆弱シナリオ」型・・・脆弱なシナリオに依存して、何かがあったら終わってしまう。
マネジメントの問題
3「焦りからの逸脱」型・・・焦りから許容範囲を逸脱してしまう
4「大雑把」型・・・マネジメントがアバウト・雑過ぎる
5「機能不全」型・・・経営と現場の距離感が遠すぎて、組織として機能していない
それぞれの項目に当てはまる企業について、どういう会社だったのか?、どのようにして倒産に至ったのか?、なぜ間違えたのか?、私たちへのメッセージ、〇〇倒産に学ぶ3つのポイント、という構成で考察されています。とても分かりやすく、興味深かったです。このユルい挿絵がまた良いですね。
この本に出てくる大企業と小さな会社である動物病院とでは、事情が随分異なります。しかし、共通しているかなと思うのは、その時代に合わせて柔軟に変化していかなければいけないという事かもしれません。守るべき所と変えていかなければいけない所、その境目の判断が実際は難しいのかもしれませんね。
今後も面白い本を見つけたら、また紹介させて頂こうかと思います。次回は、できれば電子書籍に手を出してみようかなと思います。紙媒体好きな自分としては、電子書籍の購入は少し敷居が高いのですが、自分もそれこそ時代に合わせていかなくては、ということでちょっと頑張ってみたいと思います。
獣医師 平松