眼球摘出
[2013年08月12日]
化膿性眼球炎
症例は10歳齢の日本猫。この一週間ほどで左目がみるみる黒くなってきたとの事で来院されました。以下の画像は初診時の外貌です。
左眼球は化膿しており、排膿し始めていました。既に視力回復の見込みはなく、QOLの向上と全身状態の悪化を防ぐ目的で、眼球摘出術を実施しました。(QOLとはQuality of Lifeの略で、生活の質という意味です)
画像は術後の様子です。摘出した眼球は、病理検査によって腫瘍ではなく化膿性病変と確認されました。この後、傷が癒合し被毛が生えそろえば、より自然な外貌となります。