歯磨き
[2013年08月23日]
こんにちは。獣医師の平松です。今回は犬猫の歯磨きのご紹介です。
犬や猫も人間と同様、歯磨きがとても重要です。歯垢がたまると、それが雑菌の巣になり、口臭の原因となります。歯垢は徐々に歯石へと変化していき、歯周病を悪化させていきます。一度歯石になってしまうと、取り除くにはスケーリングなどの特別な処置が必要になります。
歯石になる前に、あるいはこれ以上歯石を増やさないために、毎日の歯磨きで歯垢を取り除くことはとても大切です。いきなり歯ブラシで磨けなくても、口を少しだけ布で触ってみるなど、徐々に慣れさせることで、少しずつ歯磨きができるようになります。
病院猫のモンちゃんも、若いうちから慣れさせようと、歯磨きに挑戦です。
まずはデンタルジェルを与えてみました。モンちゃん興味深々です。なにか歯磨きに対する意気込みのようなものを感じます。
舐めさせてみると、反応は上々です。この製品は味が甘く作られており、モンちゃんは気に入ってくれたようです。このジェルで口腔内の環境を整え、口臭予防に役立ちます。
さて、次はいよいよ歯ブラシとの対面です。
ほぉ~これが歯ブラシですか~、といった様子のモンちゃん。まずは歯ブラシに慣れさせることから始めました。
歯ブラシでいきなり歯磨きを始めずに、顔の周囲をブラッシングしていきます。こうすることで、歯ブラシに対する恐怖心がなくなり、顔のまわりを触られるのに慣れていきます。
気持ち良さそうなモンちゃん。第一段階はクリアのようです。
さて、次に歯ブラシを少しだけ歯に触れさせてみようと近づけてみました。
歯ブラシを見つめるモンちゃん。
すると次の瞬間、
なんと自分から歯ブラシをくわえて磨き始めました。実際には遊んでいるんだと思いますが、あたかも自分で歯磨きをしているように見えます。
ご覧ください。この表情を見る限り、完全に意識は宇宙へいってしまったようです。恍惚としております。
最後は余裕のカメラ目線です。
あまり調子に乗って磨いていると飽きてきてしまうので、今日はここまで!たいへんお利口なモンちゃんでした。
病院内に口腔内ケア用品をご用意しておりますので、口腔内ケアにご興味のある方は、是非ご相談下さいませ。
獣医師 平松