年越し蕎麦と10年の振り返り・後半
[2022年12月31日]
こんにちは。獣医師の平松です。前回のブログの続きということで、梨の木どうぶつ病院の10年を年越し蕎麦と共に振り返りたいと思います。今回は後編です。
2018年(6年目)
6年目は勤務医が2名と循環器病診断医といて高野先生をお迎えし、さらに診療の幅が広がりました。また、月1回ペースで通っていた専門医による眼科セミナーも全8回を修了し、これまでよりも更に専門的な循環器・眼科診療が行える体制が整いました。
しかし、10月には新井先生は更なるスキルアップを求めて退職することになりました。新井先生はあと1年半後には、岡山理科大学獣医学部外科学研究室の教員になることが決まっており、それまでは梨の木どうぶつ病院で臨床経験を積む予定でした。しかし、年間1000件以上も手術を行うような病院で、大学へ行くまでの残りの時間、武者修行をしてみたいとの相談を受け、それはとても良い経験になると思い、送り出したのでした。
武者修行を終えた現在では、予定通り岡山理科大学獣医学部の教員となり、臨床研究・教育分野でご活躍中です。今後の更なるご活躍をお祈りしております。
プライベートでは2月に第二子が誕生し、ますます身を粉にして働かなければと決意を新たに致しました。この年は娘の分の年越しうどんも用意されました。
2019年(7年目)
7年目は、かねてから計画していたキッズスペースを作りました。医局を改造するかたちで、子供部屋のような感じで上手いこと完成し、これで小さな子供を連れていても、ゆっくり待つことが出来るようになりました。しかし、翌年にはまさかのコロナ蔓延が始まり、永く活躍することなくお蔵入りすることに…。無念です。
この年の年越し蕎麦は海老入りのかき揚げ蕎麦でした。美味しく頂きました。
2020年(8年目)
8年目のこの年は、新型コロナウイルス感染症の世界的感染拡大が発生し、多くの方が今後どうなることかと不安な日々を送ることになりました。動物病院では、病気治療のために病院を閉めるわけにもいかず、徹底した消毒と換気を行いながら診療を続けました。
一度、自分が発熱して具合が悪くなったことがあり、もしコロナだった場合は病院を2週間ほど閉めねばならず、相当焦りながらPCR検査を受けたこともありました。幸い結果は陰性で、すぐ元気になり事なきを得ましたが、あの頃は本当に先が見えず、閉塞感がありましたね。そんな中、動物たちは我々人間をとても癒してくれました。本当に感謝です。
この年の年越し蕎麦はかき揚げ・海老天蕎麦でした。娘のうどんにも海老を乗せています。息子は画像を撮る前に、すでに食べてしまいました。
2021年(9年目)
9年目はICUシステムの拡充やサンダービートなどの手術器具が入り、さらに病院設備が充実しました。また、待合室に熱帯魚を置くべく独自の研究がスタートしました。それに伴い、ブログの内容もアクアリウム関連に偏っていきましたね。ネタ不足にならないので、自分としては助かっています。現在、待合室にはベタ水槽や小型熱帯魚の群泳水槽を設置しました。処置室にはホオコケツノガエルもいます。
この年の年越し蕎麦も、かき揚げ・海老天・とろろ蕎麦です。子供用の蕎麦もだんだんと量が多くなり、成長がとにかく早いです。すぐに大人になってしまうのかなと思い、今を大事に過ごす大切さに気付かされます。
2022年(10年目)
10年目は、獣医師が大学研修のために一人退職し、4人体制から3人体制になりました。そのためか、とにかく忙しかったという印象です。今の診察件数で3人というのは、ちょっとキツイですね。来年は何とか人材確保に努めていきたいと思います。
8月からは梨の木どうぶつ病院はじめてのSNSということで、インスタグラムを始めました。現在も頑張って毎日更新しております。今後もスタッフと協力しながら、何とか続けていければと思います。
以上、10年の振り返りでした。10年間、あっという間だったような気もするし、とても長い期間だったような気もする、というのが率直な感想です。良かったことも、そうではなかったこともありましたが、その都度悩んで、皆んなで協力して乗り越えてきました。次の10年も、おそらく同じように喜んだり苦労したり悩んだりするのだと思いますが、健康に気をつけながら、なるべく楽しみながら動物医療に携わっていければと思います。
今年のお蕎麦は海老天月見蕎麦です。閉店間際のたいらやで、蕎麦が一袋20円で爆安でした!
それでは来年も頑張っていきたいと思います。通われている飼い主様と動物たちにおかれましては、10年という長きに渡りご愛顧いただき、ありがとうございました。次の10年も、初心を忘れず精進していきたいと思います。梨の木どうぶつ病院を、今後とも宜しくお願い申し上げます!
獣医師 平松