処置台の水栓交換
[2024年03月12日]
こんにちは。獣医師の平松です。今回は処置室にある処置台の話題です。処置室は病院の中心部にあり、こちらの部屋で主に検査や処置、術前準備などを行います。診察室や入院室、手術室などの各部屋は、この処置室を中心として行き来できるように配置されており、梨の木どうぶつ病院の心臓部と言えるかもしれません。
さて、この処置室の中には様々な検査機器、ICUなどの機材が揃っていますが、その中でもとりわけ重要度が高いのが処置台です。こちら。↓↓↓
真ん中の白い台が処置台です。手前横には消毒液などが乗った回診者があり、上部には処置灯が設置されています。この処置台の上で、採血や各種処置を行います。また、この処置台は大型のシンクにもなっており、水栓がついています。これにより、動物の体を洗って流したり、患部を洗浄するのがやりやすい設計となっています。
さてそんな処置台ですが、毎日の処置で水栓を酷使した結果、水栓部分がついに壊れて水が漏れるようになってしまいました。
↑ 赤矢印の部分が、水栓の吐水口です。この部分は下画像のように引っ張ると伸びるのですが、どうやらこの部分が劣化してしまったようでした。
そこで医療機器メーカーに修理を依頼したところ、ホースの部分の交換だけというのは無理なようで、ホースや吐水口・レバーの部分までワンセットで交換が必要とのことでした。
これまで使っていた吐水口はシャワーに切り替えることができたのですが、このシャワーが水の線が細すぎて、少し痛い感じに勢いよく細い水がシャワー状に出る仕様でした。そのため、開業以来処置台の水栓はシャワーに切り替えて使うことはほとんどせず、普通の吐水口として水を使っていました。
今回は水栓の全交換ですので、もっと柔らかい感じのシャワーになる吐水口を備えた水栓を希望しました。ところが、医療機器メーカーが作っている水栓は、シャワーがちょっとキツい吐水口の仕様しかないとのことで、希望のシャワー機能は難しいとのことでした。そこで、今回は近所の水道屋さんに相談することにしました。
電話で早速、近所の水道設備屋さんに相談したところ、その日のうちに来て状況を確認してくれ、そしてそのまま水栓交換を行なってくれました。交換した処置台の水栓が、コチラ。↓↓↓
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ふむ、ヘッドが小型ですが、以前使っていたのと同じように吐水口部分をホースで伸ばすことができます。
シャワー機能も、あまり広がらず勢いも丁度良い感じす。これは以前より大分使い勝手が良くなりました!耐久性はこれから使ってみての判断となりますが、医療機器として特注で導入するよりも安く済み、しかも電話をしたその日の内に全ての修理が完結するというスピード感、素晴らしかったです。街の水道屋さん、すごいです!
これからも新しい水栓を備えた処置台をガンガン使って、治療に役立てていきたいと思います。
獣医師 平松