胆嚢粘液嚢腫
[2013年06月15日]
胆嚢粘液嚢腫
症例は8歳齢のミニチュア・ダックスフンド。健康診断にて胆嚢拡張が見つかり、内服にて経過を観察していたが、更に胆嚢拡張が進行したため、手術を行いました。
画像は拡張した胆嚢の超音波画像です。胆嚢周囲は矢印で示したように、高エコー(白)になっており、胆嚢周囲の炎症が疑われました。
左の画像は摘出した胆嚢、右の画像はその胆嚢を割ったものです。胆嚢の内容物はゼリー状に固まっており、また胆嚢壁は肥厚し炎症を起こしていました。
本症例は健康診断にて胆嚢拡張が発見され、慎重な経過観察ののち手術に踏み切りました。放置すれば胆嚢破裂から腹膜炎を起こしていた可能性があります。しかしながら手術自体の難易度は比較的高いため、治療方針は飼い主様とよく話し合い、決定する必要があります。