脛骨粉砕骨折
[2013年06月17日]
脛骨粉砕骨折
症例は推定10歳齢の猫。家の天井近くの高い場所から落下し、それから右後肢を引きずっているとのことで来院しました。以下は初診時のレントゲン写真です。
右の脛骨が中心部で粉砕骨折しており、良く見ると膝関節に向かって骨折線が縦に入っており、骨が縦割れを起こしていました。こうなると通常のプレート固定は出来ない可能性があり、難易度は格段に高くなります。
上の画像は左が骨折部の様子、右がインプラント固定後です。左の画像では矢印で示したように、骨は縦に割れており、一枚でのプレート固定は不可能な状況でした。そのため、ラグスクリューと二枚のカッタブルプレートを組み合わせて固定を行いました。以下が術後レントゲン画像です。
猫というと、体が柔らかいのでかなりの高さから落っこちても大丈夫だと思われがちですが、猫によっては上手に降りるのが苦手な子もおり、注意が必要です。