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膀胱結石

[2014年05月18日]

膀胱結石

症例は15歳齢のオスの雑種犬。血尿が出ているとのことで来院しました。以下はX線検査所見です。

X線検査にて膀胱内に多数の結石が認められました(矢印部分)。症例は高齢でしたが、血液検査などの各種検査で麻酔がかけられない所見がなかったため、飼い主様と相談の結果、開腹手術にて膀胱結石の摘出を行うこととしました。

上の左画像は開腹下で膀胱を確認したところです。多数の結石により重度の膀胱炎を起こしており、血管が怒張しています。右の画像は膀胱切開し、結石を摘出している様子です。

結石を摘出後、膀胱・尿道内と腹腔内をよく洗浄し、定法通り閉腹しました。

画像は摘出した膀胱結石です。術後、症例の血尿・頻尿はすぐに改善しました。

結石分析の結果、リン酸アンモニウムマグネシウムを主成分とするストラバイト結石とわかりました。以降は処方食により、再び結石が形成されないよう予防していくことが重要になります。