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装具いろいろ

[2014年05月10日]

こんにちは。獣医師の平松です。動物の装具とは、人間で言うところの関節サポーターやコルセットのことです。

僕自身、学生時代に運動部に所属していたため、捻挫や怪我が絶えず、よく関節サポーターにお世話になっていました。関節サポーターを装着すると、より安心して動くことができ、とても重宝したのを覚えています。

獣医療においても装具が役立つ場面は多々あります。今回は様々な動物の装具についてご紹介したいと思います。

こちらは膝の装具です。↓

お散歩が大好きな柴さんですが、手術後は膝への負担が心配です。そこで装具を装着することで膝を保護し、より長い時間お散歩へ出掛けても膝への負担が軽減されます。

こちらは足首の装具です。↓

以前ブログでも紹介したことのあるミニピンさんです。交通事故により足首を複雑骨折し、足根関節(足首)が弱くなってしまったため、装具により関節を保護しています。今では元気にお散歩ができるようになりました。

こちらは脊椎(腰)の装具です。↓

元スポーツドッグのコーギーさんです。脊髄の病気で足腰のふらつきが出てきたため、装具を作製しました。この装具は足腰を支え、飼い主さんが補助できるよう持ち手が着いています。全身に装着するタイプの装具のため、これを着けての歩行には慣れが必要です。はやく慣れて、できるだけ長くお散歩に出掛けられるよう期待しています。

こちらは頸椎(首)のコルセットです。↓

症例紹介のページでも掲載させて頂いた、首の亜脱臼のトイプードルさんです。この装具もやはり慣れが必要です。首が固定され、何か言いたげな表情です。首が安定してきたら、徐々に装具の固定を外していく予定なので、しばらくの辛抱ですね。

これらの装具は、東洋装具医療機器製作所の島田さんに作ってもらいました。これからも色々な装具を紹介して頂き、共に歩行で困った動物たちを助けていければと思います。

獣医師 平松