ベアーハガーの威力
[2015年04月24日]
こんにちは。獣医師の平松です。4月もあっという間に過ぎてしまい、あと数日を残すのみとなりました。月末に近づくと最近よく思うのが、ブログの更新のことです。毎月4回更新を目標にしているので、今月はあと二回更新が残っています。頑張って書きたいと思います!
今回は手術室の設備の一つである、ベアーハガーをご紹介したいと思います。手術室には麻酔器や生体モニター、電気メス、マイクロモーターなど、手術で活躍する機器が多くあります。その中の一つにベアーハガーがあります。
↑ こちらがベアーハガーです。
一見、掃除機のようにも見えますが、もちろん違います。
実はこれ、手術中に使用する生体の保温器です。
上の画像のように専用のブランケット(白い敷きマット)に接続し、温風を送ります。
このブランケットには多数の小さい穴が空いており、ベアーハガー本体から発生させた温風が、ブランケット全体にいきわたり小さな穴から放出され、体温の低下を防いでくれます。
↑ ブランケット全体にある小さい穴。
麻酔中の保温器としては、ほかに電気マットや温水マットがあります。しかし、梨の木どうぶつ病院では、より確実な体温管理を行なうべく、人医領域でも使われているこちらの温風式保温器「ベアーハガー」を導入しています。猫や小型犬などの体の小さい動物は体温が低下しやすいため、特に威力を発揮します。
それにしてもこのネーミング。ベアー(熊)ハガー(抱きしめる)ですよ。いかにも頼りになりそうですね!
これからも順次最新の設備を導入し、より安全な麻酔管理を目指して行きたいと思います。
獣医師 平松