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最新の酸素濃縮機導入

[2016年12月10日]

こんにちは。獣医師の平松です。11月は体調不良などあり、ブログの月4回更新のノルマが果たせませんでした。しかし、今月からはまた頑張ってブログ月4回更新していきたいと思います!

今回は新たに医療機器を導入したため、それを紹介したいと思います。

今年初め、動物用システムICUを導入し、術前・術後管理や重篤症例に運用しておりました。期待通りの機能を発揮してくれ、多くの動物たちの回復に貢献してくれています。

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↑ 今年初めに導入した動物用システムICU「メニオス」。この装置は酸素・温度・湿度の調節ができます。3部屋それぞれに小型エアコンと酸素濃度センサーが装備されており、内部循環気は滅菌処理されています。酸素は外からつなぐようになっています。

これまでこのICUの酸素供給源は、病院内に設置された酸素ボンベからでした。

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↑ ICUに酸素をつないだ様子。天井から降りてきている緑色の管が酸素ボンベにつながっています。

酸素ボンベが酸素供給源の場合、ボンベの残圧を常に気にしながらの稼働となります。酸素ボンベが切れてしまうと、ICUへの酸素供給が止まってしまうため、残圧切れに注意しなければなりません。また、吸入麻酔を行う際にも酸素を消費するため、日々手術を行っていると、思ったよりも早く酸素ボンベの残圧が無くなってしまうことがあります。

そこで今回、最新の酸素濃縮機「レグルス7」を導入することにしました。コチラです!

↓↓↓

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こちらの装置は、空気中の酸素を濃縮することで高濃度の酸素を作り出すことができます。電源をコンセントに挿すだけですので、電気があれば半永久的に酸素を精製することができます。これでもう重篤な症例が重なっても、酸素ポンベの残圧を心配をする必要はありません。

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↑ 酸素をボコボコと水に通すことで、効率的に加湿することもできます。呼吸器疾患で乾燥させたくないときは有効です。

この酸素濃縮機「レグルス7」のすごいところは、従来の酸素濃縮機と比較し、酸素の出力が圧倒的に強いという点です。従来の酸素濃縮機では、大きさがレグルス7の2倍はあり、しかも一つの機器で1部屋の酸素濃度を35〜45%にする能力しかありませんでした。(ちなみに、通常の空気の酸素濃度は21%です。)

しかしこのレグルス7は、これ一つの機器で3部屋とも同時に48〜50%まで酸素濃度を上げることができ、2部屋なら60%で維持できます。

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これだけコンパクトな機械で、驚異的なパワーです。大変すばらしい!

従来の酸素濃縮機より金額的にはかなりしましたが、やはり安心には替えられません。これからも良い医療機器を順次揃えていき、より安全・安心な獣医療を目指していきたいと思います。

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獣医師 平松