最新麻酔器のデモ
[2017年06月06日]
こんにちは。獣医師の平松です。今年度も、より安全・安心な獣医量を実践すべく、高度な設備の導入を検討中です。今年度は、多彩な呼吸管理が可能な麻酔器・生体モニターと、動物用では最上位クラスのエコーの導入を考えております。
高度な医療機器を導入する際は、以前よりデモ器を借りて使い勝手を試すことにしております。今回はドレーゲル社製のファビウスプラスという人間用麻酔器のデモを借りたため、紹介したいと思います。
こちらです。↓↓↓
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動物用麻酔器と比較すると、人間用のは少し大型です。こちらの麻酔器は換気モニターを備え、多彩な人工呼吸管理が可能です。人間用とは言っても、成人から超低体重新生児にも対応しており、子犬や子猫にも使用可能です。
以前、デモ器を借りて使用させてもらったアコマの動物用麻酔器「Isepo」と比べると、少し大きく、やや複雑な作りになっています。
↑ 以前ブログでも紹介させていただいたアコマの動物用麻酔器「Isepo」
こちら動物用に特化した麻酔器で、多彩な人工呼吸管理を備えながら、極めてシンプルな麻酔回路となっており、使い勝手は上々でした。
それに比較し、今回デモ器を借りたファビウスプラスは、多少複雑な作りになっていますが、Isepoより優れている点としては、呼吸回路の漏れや酸素濃度センサーなどが正常に機能しているか、自己診断してくれる機能を有しているところです。ホースやバッグ・センサーの劣化による麻酔漏れなどの事故を、未然に防ぐ機能があります。これはとても安心です。
また、呼吸管理モードは動物用よりも更に多彩で、症例によってかなり細かく使い分けることが可能です。更に特殊な回路により、酸素や吸入麻酔の消費量を格段に少なくできるという利点もあります。
↑ 換気量モニターを備えているため、期待通りの換気が行えているのか、一目で分かります。
こちらのファビウスプラス、機能は申し分ありません。デメリットとしては、やはり価格です。ものすご〜く高額な医療機器です。動物に使用可能な高性能麻酔器としては、最も高額な部類の麻酔器となります。これから2週間ほど使い勝手を試し、価格以上に良いものであれば、導入を検討したいと思います。
それにしてもこのファビウスプラス、機能も素晴らしいですが、見た目も頼りになりそうでカッコイイですね！
獣医師 平松
