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最新の超音波診断装置のデモ

[2017年07月07日]

こんにちは。獣医師の平松です。今年度の設備投資の計画の中で、最も大きいものの一つが超音波診断装置です。超音波診断装置といえば、梨の木どうぶつ病院ではアロカ社製の ProSound SSD4000Plusという機種を導入しており、現在も稼働しております。

アロカProSound SSD4000Plusアロカ ProSound SSD4000Plus

このSSD4000も開院時に導入して以来よく働き、本当に多くの動物たちの診断の手助けをしてくれました。しかし、最近は超音波プローブ(動物の体に直接あてがう超音波発信・受信装置)が一部痛んで、画像に歪みが出始めたため、最新機種を導入することにしました。

そこでいつものように、まずはデモです。なんせ高額な医療機器ですので、失敗は許されません。今回は日立製作所(旧日立アロカ) アリエッタ60、東芝 Xario200、東芝 Aplio300、GEヘルスケア LOGIC P7の中で検討を始めました。

それぞれのデモを頼み、6月から7月にかけて、1週間ずつ使用感を確認してみました。

アリエッタ60v1日立製作所 アリエッタ60

まずは日立製作所のアリエッタ60が来ました。最新機種はかなり小型化され、画質もかなり向上しています。現在のエコーより格段に見やすく、セクタ(心エコー)でも多彩な機能がありました。

Xario200v1東芝 Xario200

次に来たのが東芝のXario200です。こちらも小型で、画質も十分キレイでした。操作性もシンプルで、バランスが良い印象でした。

LOGIC P7V3GEヘルスケア LOGIC P7

三つ目はGEヘルスケアのLOGIC P7です。動物用上位機種の中では最も小型で、ワイドモニターを採用しています。機械自体が軽量のため移動がかなり楽で、モニターの可動範囲が広く、使い易かったです。

Aprio300①東芝 Aplio300

最後は東芝のAplio300です。こちらは人間用ですが動物にも使用可能で、画質が最もキレイでした。超音波プローブも多彩で、4本まで装着可能です。しかし本体がかなり大きく、診察室が若干狭く感じます。

以上の4機種を使わせてもらいました。最新機種の中でもこれら上位機種は、画質がどれも素晴らしく、操作性も向上しています。画質や使い勝手は多少の違いがあるため、どれを選ぶかは使う獣医師の好み次第といったところです(画質の硬さとかボタンの配置、デザインなど)。

今の所、僕の好みではXario200かLOGIC P7かなと思っておりましたが、日立製作所の営業マンが、どうしてもアリエッタ70という更に上位機種を見て欲しい!絶対に先生の希望通りの画像を出して見せます!!と熱心だったため、来週1日だけデモ機を見てみることになりました。

最終的に、アリエッタ70、Xario200、LOGIC P7のいずれかで検討することになりそうです。今月中には最終決定する予定ですので、決まりましたらまた報告させて頂きたいと思います。

獣医師 平松