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入院室の床敷き

[2018年11月23日]

こんにちは。獣医師の平松です。自分で設定した月4回ブログ更新のノルマの内、今月はあと2回更新が残っておりますので、いつも通り焦りながらブログを更新したいと思います!

今回は入院室の床敷きの話題です。犬猫が入院やペットホテルの際に動物用ケージに入るわけですが、動物をそのまま入れずにタオルやペットシーツを敷きます。

もっぱら、元気な動物がケージに入る場合はバスタオルを敷いて中に入ってもらいますが、タオルを食べてしまうような子や、腰が悪いなどより滑りにくい床敷きが必要な子には、特殊なマットを敷きます。

上の画像のマットは適度な硬さで格子状になっており、より滑りにくい素材となっております。多くの動物病院で採用されており、梨の木どうぶつ病院ではこれにタオルを巻きつけて使用することが多いです。

↑ タオルでマットを巻いた様子。

重症患者でより具合が悪い子や寝たきりの子には、よりクッション性の高い床敷きを使います。

↑ こちらのマットはよりクッション性が高く、内部は通気性が良いような特殊な構造になっており、動物のストレスを軽減し床ずれを防ぎます。このマットに専用カバーをかけ、さらにタオルを巻いて使用します。

↑ こちらのマットは更に厚みがあり、内部は低反発素材でクッション性に優れています。カバーも対薬性のため塩素消毒にも耐え、衛生面に優れています。

これらのマットは、動物用に開発されており、かなり破けにくく作られています。

しかし動物が本気を出せば、ご覧の有様です。このように破かれてしまいます。(高いのに…涙)

いろいろな床敷きがあり、目的により使い分けています。しかし、自分的にはまだ完璧なものは見つかっておりません。大型犬が噛んでも、あるいは猫の鋭い爪でも破けず、クッション性に優れ動物へのストレスがなく、そして衛生管理が容易で洗濯機で丸洗いできるような、理想的な床敷き。見つかるまで、ひたすら探し求めて行きたいと思います。

獣医師 平松