びにゃんの定期健診
[2020年05月11日]
こんにちは。獣医師の平松です。病院猫のびにゃんですが、多発性囊胞腎を患っているため、時々定期健診をしています。昨日は久々に血液検査とエコーを行いました。検査結果は、腎数値は今の所正常範囲に収まっていましたが、腎臓にある囊胞は少し大きくなってきていました。
↓ びにゃんの囊胞を持った腎臓のエコー画像
↓ 比較的正常な腎臓のエコー画像
下の正常な構造の腎臓と比較し、上のびにゃんの腎臓は囊胞があるのが分かります。このような囊胞が、左右の腎臓に複数存在しています。(ちなみに、正常な腎臓にも中心付近に黒い部分がありますが、こちらは髄質とよばれる領域で、囊胞とは別の正常構造です。)
この病気は、少しずつ囊胞が大きくなり、いずれは腎不全になる可能性が高いです。びにゃんは今の所血液検査での異常値は出ていませんが、お薬を飲ませて様子を見ています。
現在は病院猫を引退し、自宅でぬくぬく隠居生活を送っております。特にストレスもなく自由にやっていますので、病気の進行は比較的ゆっくりのようです。
↑ 息子のギガントサウルスでちょっかいを出してみました。迷惑そうにするびにゃん。すると…、
カッ!と目を見開いてギガントサウルスに食らいつくびにゃん。ティラノサウルスと並ぶ大型肉食恐竜の一属ギガントサウルスも、びにゃんには敵いませんね。
びにゃんは今年12歳を迎えましたが、これからも末長く元気でいてもらいたいものです。また時々検診しようね。
獣医師 平松