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最近のオペの様子

[2021年04月19日]

こんにちは。獣医師の平松です。4月に入り、混合ワクチン接種や狂犬病ワクチン接種、フィラリア・ノミ・マダニ予防の時期になり、動物病院としては忙しい時期となりました。普段から通院治療で通われている飼い主様の他に、病気予防のために来院される飼い主様も多く来院して頂いております。

各種予防薬を取り揃えておりますので、お気軽にご相談頂ければと思います。また、なるべくお待たせしないよう、スタッフ一同効率よく業務を進めて参りたいと思います。

さて、外来診察も頑張っておりますが、手術の方も症例を多く紹介して頂くようになり、毎日頑張っております。今回は最近の手術の様子を紹介させていただきたいと思います。

↑ こちらは前十字靭帯断裂の手術、TPLOを実施している様子です。ドリルで骨に穴をあけ、特殊なスクリューでTPLOプレートを固定します。

↑ こちらもTPLOです。特殊な半円状のノコギリ(TPLOソー)で脛骨に骨切りをしています。

↑ こちらもTPLO。前十字靭帯断裂は中高齢の犬に多く、適切な手術によって機能回復が見込まれます。近年では、このTPLOと呼ばれる脛骨骨切・プレート固定術が良好な成績を残しており、梨の木どうぶつ病院でも前十字靭帯断裂の手術手技として第一選択となっております。

↑ スクリューをプレートと骨に挿入している様子です。大型犬にはかなり太めのスクリューを挿入するため、両手でドライバーを回しております。小型犬では力を入れすぎるとインプラントが破損するため、絶妙な力加減が必要ですが、大型犬ではある程度パワーが必要ですね。

↑ コチラは子宮蓄膿症のオペの様子。この日は膝蓋骨脱臼の手術2件と軟部組織肉腫の摘出1件を実施した後に、まさかの4件目でした。比較的緊急性が高いと判断し実施しましたが、さすがに疲れましたね。

そういえば最近、サージカルキャップの種類を変え、薄手のものにしました。以前使っていたサージカルキャップがコチラ。↓↓↓

こちらのサージカルキャップは後ろの紐で締めるタイプで、ピッタリと被ることができます。それに比較し、現在使っているものは、ゴムでずれないような仕様で、即座に被ることができます。髪の長い人でも帽子の中に簡単に髪を収めることができ、しかも薄手で通気性が良く蒸れません。

このサージカルキャップ、最初はドラマとかでよく女性が被っているナイトキャップや給食当番のキャップに似ているなと思っておりましたが、機能性が良く現在ではかなりのお気に入りです。やはり機能性は大事ですね!

そんなわけで、来週もTPLOです。他にも大腿骨頭切除や脛骨骨切り、会陰ヘルニア、そして日々実施している避妊・去勢手術など、多くの手術予定がありますが、それぞれ完璧を期すべく全力で頑張っていきたいと思います。

とりとめのない話になってしまいましたが、今回はこの辺で。また次回のブログでお会いしましょう。

獣医師 平松