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酸素濃縮機の格納棚

[2021年07月07日]

こんにちは。獣医師の平松です。梨の木どうぶつ病院では、重病患者や術後の経過観察は、もっぱら犬舎ではなく処置室に設置してあるICUで入院管理します。しかし、近年は来院される犬猫たちが増加したことにより、ICUが埋まってしまっていることが多く、新たなICUの確保が急務となっておりました。

そのため、近々新たにICUを導入予定です。今回はそれに先駆けて、ICU設置スペースを確保すべく酸素濃縮機を格納する特製の棚を製作し、設置しました。

コチラ。↓↓↓

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↑ 天井近くに設置された特製の棚に、酸素濃縮機が2機格納された様子。

酸素濃縮機とは、空気中の酸素を濃縮しICUへ供給することで、酸素ボンベに繋がなくても酸素供給ができるという機械です。酸素ボンベを使う場合は、常にボンベ残圧に注意を払わなくてはならず、気をつけなければなりません。しかし酸素濃縮機の場合は、電気と空気さえあれば長期間にわたり酸素供給が可能となります。

酸素濃縮機はかなり重いため、この格納棚は相当な重さも耐えるよう設計してあります。

棚の横には熱がこもらないよう、排気のための空気孔が設けられています。別で用意した冷却ファンを合計5個回して、機械が熱くならないようにしています。

棚の上部は鏡が貼ってあり、下から見て運転中か確認できるようにしています。また、画像には写っていませんが棚の床部分には振動防止のマットも敷いてあり、細かいところで色々工夫しました。

↑ 棚の扉を閉めた様子。この棚の下に、新たなICUシステム「メニオスmini」が設置され、2部屋のICUが確保される予定です。

梨の木どうぶつ病院も、開業当初は比較的広めだと思っておりましたが、近年は外来の増加や多くの医療機器を新たに導入したことで、手狭となってきております。なにせスペースが限られておりますので、空きスペースを有効利用すべくこの特製棚を設置しましたが、エアコン横のこのスペースなら業務に支障もなく、良い感じです。

それでは今回はこの辺で。新しいICUが設置されたら、またブログでご紹介したいと思います!

獣医師 平松