8月の勉強会
[2021年09月21日]
こんにちは。獣医師の平松です。8月末の日曜日に、毎月恒例のスタッフ勉強会を行いました。
↑ 大竹先生には今回も臨床繁殖分野で、犬と猫の正常な妊娠・出産について発表してもらいました。犬や猫の場合、生殖器疾患の予防のため、近年では比較的早期に避妊・去勢手術をするケースが多く、実際の妊娠や出産の現場に遭遇する機会は減少しています。
そのため、大学病院で日常的に妊娠・出産の現場に立ち会う機会が多かった大竹先生の経験談は、とても参考になりました。
↑ 土方先生には夏場に多い皮膚疾患についてのアップデートをしてもらいました。土方先生は二次診療施設で皮膚科の研修を積むことを希望しておりましたが、感染症の影響で実現できておりませんでした。今後、感染症が終息を迎えた暁には、土方先生に二次診療施設での皮膚疾患治療を学んでもらい、梨の木どうぶつ病院での診療に還元できればと考えております。
↑ 木村先生には救命救急について発表してもらい、心臓マッサージについての実技も実施しました。画像はプーさんのぬいぐるみを用いての実技実習の様子です。
救命救急では、主にABCを迅速に実施することが重要とされています。すなわち、Airway（気道確保）、Breathing（人工呼吸）、Circulation（心臓マッサージ）のことです。近年では、兎にも角にも心臓マッサージをまず行うことが重要であるとされており、それによって救命率が上がったというデータがあるようです。
きちんと胸部に力を加えるため、中・大型犬の心臓マッサージでは踏み台などを利用することも推奨されています。今回は正しい心臓マッサージを再確認でき、スタッフも勉強になったと思います。
8月も充実した勉強会が実施できて良かったです。9月下旬にもまた勉強会を実施させていただき、知識・技術のアップデートをしていければ、と思います。
獣医師 平松
