小型熱帯魚の群泳水槽
[2022年04月07日]
こんにちは。獣医師の平松です。先日、受付にベタ水槽を設置した話題を紹介しました。今回は、待合室に小型熱帯魚の群泳水槽がひとまず完成したため、紹介します。
まずは用意した道具の紹介です。今回は待合室の木製の棚に設置するため、水槽は幅45cm・奥行き17cm・高さ25cmの、やや小さめの水槽にしました。熱帯魚や水草、流木などのレイアウト素材がたくさん入るような、横幅60cm以上の大きめの水槽も魅力的だったのですが、大型の水槽になるとその水槽台も専用のものを用意しなければならず、場所もとってしまうため、今回は少し小さめのサイズになりました。
フィルターは水槽に付属していた投げ込み式フィルターに、持っていた底面フィルターを連結させました。また、後から外掛け式フィルターも追加し、濾過能力を高めることにしました。
↑ 待合室の木製の棚に水槽を置いた様子。奥行きも抑えられているため、かなりコンパクトな印象です。
↑ 水を入れてライトアップした様子。この段階では、まだフィルターを稼働させて水を循環しているだけで、生体は入っていません。しばらく水だけ循環させることで、だんだん魚を飼育するのに適した水になっていきます。水槽に水を入れ、ピチャピチャ水が滴る音がすると、ワクワクしてきますね!
この状態で1週間ほど水を循環させ、その後半分ほど水を捨て、自宅のテトラ水槽から水をバケツに汲んでこちらの水槽へ入れました。飼育水が半分ほど投入されたことになります。既に魚が暮らしている飼育水を入れることで、水質の安定に寄与するバクテリアが添加できたかと思われます。
↑ こちらが何種類かの水草と、パイロットフィッシュを入れた様子です。魚のフンなどの有機物から有害なアンモニアが発生しますが、それを分解し毒性を減らしてくれるバクテリアが水槽内に徐々に増えていくよう、水質の変化に強い生命力のある熱帯魚を少数入れます。そのような最初に先発隊として入れる強い魚を、パイロットフィッシュと呼びます。
これだけでも何かそれっぽく見えるのですが、この段階では水草はプラスチックのポットに入った状態で、水槽に投げ込まれただけとなっております。熱帯魚も少数入っただけで、まだ完成ではありません。
その後パイロットフィッシュを導入してから2週間ほど経ち、流木や岩・水草などのレイアウト素材の配置を整えました。そして本格的に熱帯魚を追加し、ついに群泳水槽が完成しました。
完成した小型熱帯魚の群泳水槽が、こちら!↓↓↓
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うむ!美しゅうございます!!
中に入っている生体は、ラスボラ・エスペイというコイ科の熱帯魚10匹、ブラック・ファントム・テトラ3匹、コリドラス・ステルバイ3匹、オトシンクルス3匹、ヤマトヌマエビ3匹です。
そして水草はミクロソリウム・プテロプス、アヌビアス・ナナ、アヌビアス・プチナナ、アヌビアス・ナナ・ランケオラータ、ウォーターバコパ、バナナプラントとなっております。
これらの生体・水草は、特殊な水質安定剤やCO2添加などが基本的に必要なく、管理がしやすいです。詳しくは、後日水槽周辺に生体や水草の説明メモを貼っておこうと思いますので、宜しければご覧くださいませ。
昨年秋に始まった熱帯魚研究ですが、これにて一区切りとなります。これからもアクアリウムの話題は、ちょくちょくブログに登場すると思いますが、宜しければお付き合い頂けると幸いでございます!
獣医師 平松