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電子カルテ導入の検討 その1

[2022年11月21日]

こんにちは。獣医師の平松です。近年、人医療においては多くの病院で電子カルテが導入されておりますが、動物病院においてもカルテの電子化が進んでおります。自分の感覚としては、まだ動物病院の半数以上が紙媒体でのカルテのようですが、診療件数の多い動物病院や新規開業の動物病院は、電子カルテを導入するケースが増加しているようです。

梨の木どうぶつ病院では、開業以来、紙媒体でのカルテ作成を続けてきました。紙カルテの良いところは、文章やシェーマがとにかく自由にすぐ書き込みができ、パソコン操作が全くできなくても関係なく、月々の費用も発生しないのでコストパフォーマンスが優れている点です。

デメリットとしては、紙カルテは保管場所が必要になり、外来件数が増えれば増えるほど、カルテ棚が足りなくなることです。

↑ 受付の後ろのカルテ棚も、ほぼ一杯になってしまいました。一番上の段までカルテを入れようと思っていましたが、天井付近までの高さだとカルテの出し入れが結構しづらく、踏み台を使っても少し危ないかなと思い、やめました。

↑ 一番上段の様子。カルテ収納は諦め、今後もエスパーニャンに見守ってもらいます。

(注:上画像の猫の置物がエスパーニャンです。新婚旅行で生まれて初めて行った最初で最後の海外旅行、スペインで見つけ、お土産に購入しました。スペインのことをスペイン語でエスパーニャということから、この猫の置物をエスパーニャンと名づけ、以来、棚の上から梨の木どうぶつ病院を見守っています。)

↑ エスパーニャンの解説で話が逸れましたが、現在はカルテ棚に入り切らないカルテは裏の棚に移動しました。こちらもその内、カルテの数・厚みが増えて、収まらなくなると思われます。

電子カルテに移行した場合でも、外注検査結果や同意書など、紙媒体の書類の保管は必要になるため、カルテ棚を全くなくすことはできません。しかし、メインの診療記録が電子化されれば、カルテの厚みを相当減らすことができ、恐らく現在の2倍以上は収納できるようになります。

また診療記録を書くのに、獣医師一人あたり毎日20件〜30件のカルテを手書きで書くのは、相当な労力となります。また、獣医師によっては字が特徴的すぎて何が書いてあるのか判別が難しく、カルテを読解するという余計な作業をすることになります。電子カルテでのタイピングであれば、そういった苦労もなくなります。

今、梨の木どうぶつ病院で導入するのに一番有力と思われる電子カルテは、「アニレセクラウド」です。ブログが長くなってきたので、今日はこの辺で。また次のブログでお会いしましょう。

獣医師 平松