ネット銀行の活用
[2024年09月17日]
こんにちは。獣医師の平松です。動物病院などの事業を開始する際に、融資を受けるために金融機関に相談に行くことになります。その際、事業計画書や診療圏調査書、担保資料などを提出し、銀行の審査を受けます。審査の結果、融資が決まれば、以降はそのままその銀行で口座が作られ、借入の返済や仕入業者への振込、売上の入金を行います。
梨の木どうぶつ病院でもいくつかの取引先金融機関があり、個人事業主の時から法人化した後も、その銀行で必要な入金・振込などを行っていました。
これまで会社で利用したことのある金融機関では、振込をする際に直接銀行ATMへ出向く必要があり、これが割と手間になっていました。そこで、ネット上で振込ができる銀行がないか調べたところ、ネット銀行で法人口座を開設するという手段を知りました。ネット銀行法人口座では、振込をパソコンやスマホで行うことができ、いちいちATMへ行く必要がありません。しかも、振込手数料が格段に安く、1/2〜1/4のコストで済みます。
そこで梨の木どうぶつ病院でも、ネット銀行の法人口座を申し込むことにしました。いろいろ調べたところ、楽天銀行、GMOあおぞらネット銀行、住信SBIネット銀行が比較的利用しやすいようで、この3行で検討することにしました。
まずは楽天銀行ですが、こちらは各コンビニATMから現金の入金ができます。個人事業主で楽天銀行の口座を持っている取引先も割と多く、楽天銀行同士の振込は52円と安いです。また、他行への振込も150円〜と割安で、なにより楽天グループという安心感がありますね。
デメリットとしては、口座開設に履歴事項全部証明書や法人印の印鑑証明など各種書類を郵送しなければならず、口座開設まで法務局にいったりと時間と手間がかかります。
次に、GMOあおぞらネット銀行です。こちらは同じ銀行同士での振込手数料は無料、他行への振込も振込金額に関係なく145円と最安なのが魅力です。しかも、口座開設は必要書類の動画を送るなどネットで全て完結し、いちいち法務局へ履歴事項全部証明書などを取りに行く必要もありません。また、現時点では国税の支払いが可能なのもGMOあおぞらネット銀行だけです。
デメリットとしては、まだあまり知名度が高くなく、また入金できるコンビニATMがセブンイレブンだけ、ということでしょうか。
最後は住信SBIネット銀行です。こちらも住信SBIネット銀行同士であれば振込手数料無料、他行へも振込金額に関わらず 145円で振込ができます。振込件数など条件を満たせば130円まで下がるようです。各コンビニATMで入金が可能で、世界的にシェアのあるSBIグループというのも安心感がありますね。
デメリットとしては、現時点では国税の納税に対応していないということぐらいですかね。これも数ヶ月後には可能になるようです。
というわけで色々比較検討した結果、今回、GMOあおぞらネット銀行に口座開設を申し込むこととしました。やはり振込手数料が最も安く、口座開設手続きが容易で、納税もネット上ででき、さらに口座開設時の振込手数料の無料特典などもポイントでした。
これからは一々、銀行のATMに足を運ぶことなく、ネット上で振込ができるようになるのは大変助かります。今後もITを利用した業務効率化を随時行なっていき、より診療に力を注げるよう整備していければと思います。
獣医師 平松