û

メニュー


IT化の進捗(レジ・自動釣銭機)

[2025年02月03日]

こんにちは。獣医師の平松です。前回のブログでは、電子カルテをアニレセの電子カルテに決定したことを書きました。今度はレジ(自動釣銭機)についてです。今回は結構長いブログです。宜しければお付き合いください。

会計ソフトや電子カルテをアニレセでやっていくのであれば、レジもアニレセに対応したものにするのが合理的です。アニレセに対応したレジにすることで、最後のお会計も一連の動線に合わせてスムーズに行うことができます。

自立型セルフレジ

具体的には、いつも最後にお渡ししている診療明細票の一番下の方にバーコードが記載され、そのバーコードをレジの読み取り機で読み取らせることで、レジが金額を表示し、現金かキャッシュレス決済を選択し、最後に飼い主様に現金を直接レジへ投入してもらうかカードを挿入してもらう感じとなります。

これにより、看護師がお金を受け取ってお釣りを渡す、ということが無くなるため、レジ締めの時に現金が合わないということがなくなります。

アニレセに対応したレジ(自動釣銭機)というと、スマレジとTERAOKAの二社がありました。機能を見てみると、どちらも良さそうに思いました。特にTERAOKAのレジは、動物病院向けに開発されているような設定の機種もあるようで、狂犬病の注射済票代にも対応しているとのことでした。しかし実際に選んだのは、スマレジのセミセルフレジでした。それは何故かというと、いくつかの理由があります。

まず言葉の整理からいきますと、自動のレジには以下のような似たような表現があり、ここから勉強する必要がありました。

自動釣銭機
会計時に紙幣や硬貨をレジに投入すると、自動でお釣りの計算をして払い出す機械。

POSレジ
販売時点情報管理システム(Point of sales system)を搭載したレジとのことで、自動釣銭機の機能に加え、販売した時点の情報をリアルタイムに記録・分析・集計ができる機能があるレジ。この表現が、自動レジを訳分からなくしている原因ですね。

セルフレジ
完全無人化に対応した自動釣銭機。イメージ的には、病院スタッフに渡された診療明細票を持ってセルフレジまで行き、読み取り機にバーコードを読み取らせると金額が表示され、タッチパネルの画面に支払い方法が出るので現金・クレジットカードなどをタッチし、選択した方法で支払いを済ませて終わり、という感じです。レジに人がおらず、自分で精算してから病院を出る仕様で、近年、人間の総合病院などでは大体こんな感じになっているようです。

セミセルフレジ
セルフレジと違って、半分スタッフ、半分自分でみたいな感じです。具体的には、会計で呼ばれた飼い主様は受付などで診療明細票の説明を受け、病院スタッフがバーコードを読み取らせ、お支払い方法をお伺いします。最後、現金やクレジットカードの操作だけ、飼い主様ご自身で行ってもらう感じです。セブンイレブンでも最近はセミセルフレジですね。支払い方法の選択は自分でやりますが。

セブンイレブンのセミセルフレジ

このように自動のレジにはいくつかの種類・表現があるようで、会計ソフトと連動したものでは基本的には自動釣銭機=POSレジみたいな感じで各社説明しているような気がします。さて次はセルフレジを選ぶか、セミセルフレジを選ぶかです。

人手不足解消を目指す梨の木どうぶつ病院では、セルフレジを選ぶ方が合理的です。何せ、会計業務を飼い主様ご自身で行っていただくことにより、受付にスタッフを置く必要がなくなるわけですから。しかも、スーパーやホームセンターのセルフレジと違い、一つ一つの商品のバーコードを読み取らせる必要はなく、診療明細票にある一つのバーコードだけ読み取らせれば金額が出るので、そこまで操作も難しくないと思いました。当初は、絶対セルフレジの方が良いでしょ!と思っていました。

しかし、そうはいってもアナログレジに慣れきっている病院スタッフと飼い主様ですので、簡単にできるなどと言われると余計プレッシャーを感じるものです。自分自身も、簡単ですよなどと言われるとザワつく性分ですので、やはりスタッフが近くにいた方が安心かなとも思いました。

さてどれを選ぶべきか、どうしたものかと悩みました。最終的には、セミセルフレジを選んだわけですが、その理由として、使用できるクレジットカード端末が決定打となりました。

同じ会社の商品でも、セルフレジとセミセルフレジとでは使えるクレジットカード端末・契約できるクレジットカード会社が異なっており、各社のそれぞれのレジで使えるクレジットカード会社を比較したところ、スマレジのセミセルフレジで使えるクレジットカード会社が最も手数料が安いことがわかりました。

少し安い、という程度なら、もしかしたら他社のレジやセルフレジを選んだかもしれませんが、スマレジのセミセルフレジのクレジットカード手数料は圧倒的に安く、問答無用でコレに決まりました。もちろん、時短になるという意味での機能面やスタッフ・飼い主様にとっての安心感についても問題のないレジだと思います。それにしても手数料が安い…。これは助かります。

スマレジの卓上レジ

そんなわけで、梨の木どうぶつ病院ではしばらくセミセルフレジを稼働させていきたいと考えております。クレジットカード会社との契約や電子カルテの導入に合わせてレジ機械が入ってくるため、1ヶ月くらいかかると思いますが、導入が決まったら、またブログやインスタで紹介したいと思います。

長いブログにお付き合いいただき、誠にありがとうございました!この調子でどんどん決めていきたいと思います!

獣医師 平松