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最近のIT化

[2025年03月23日]

こんにちは。獣医師の平松です。年始より進めていた梨の木どうぶつ病院のIT化ですが、ある程度進んで落ち着きつつあるため、ここで振り返ってみたいと思います。

まず、梨の木どうぶつ病院でIT化を一気に進めようと思った背景ですが、昨年末に主力の看護スタッフが4名、業務から離脱したことがきっかけでした。退職理由はそれぞれですが、他業種への挑戦や通勤の問題、産休・育休のためなどです。退職を決めたスタッフに対しては、とても残念でなりませんでしたが、それぞれの人生の選択を応援しております。残った新人の愛玩動物看護師の二人はとても優秀で頑張ってくれ、動物看護師の嫁の両腕として奮闘してくれております。

しかし実際問題、手が全く足りておらず、何とかして業務効率化を図らなければ外来が回せない状況でした。そこで、なるべく人がいなくても自動化できるところは自動化し、看護スタッフがより診療に集中できるよう、IT化を進めることにした訳です。

梨の木どうぶつ病院でIT化により業務効率化できそうなものとしては、来院時の自動受付システム、電子カルテ、セルフレジ、ホームページの新設ページ作成、AIによる自動電話対応システム、LINEを利用した内服処方依頼などが考えられました。

そこでまず手始めに実行したのが、LINEによる内服処方依頼の導入です。

年始より続く人手不足もより電話に出られないことがかなり増えており、薬を作っておいてくださいの依頼が受けられずにおりました。そこで、内服依頼だけであればLINEで受けた方が飼い主さんも何回も電話せずにすみ、病院側でも前もって準備を進めることができます。

しかも、これはLINE公式アカウントのアプリで病院用アカウントを作ることで、すぐに実行することができたため、細かなルールを決めた上で早速運用しました。

これは飼い主さんにも好評を得ており、やって良かったです。これからも出来る限り、続けていければと思います。

次に着手したのが、自動受付システムの導入です。

その当時の問題点として、飼い主さんが来院し受付する際に、看護スタッフがその都度受付で来院目的を伺っており、診察業務からその都度離れなければならないことが挙げられました。看護スタッフの人数がいる時はまだ良かったのですが、人数が減った後は受付に人が取られてしまうと診療がストップしてしまい、問題となっておりました。

そこで、自動受付システムの導入が検討されました。受付カウンターにタブレットを置き、飼い主さん自身でタブレット操作をして来院受付をしていただくシステムです。以前のブログでも少し書きましたが、いくつかの会社のシステムを検討した結果、当時からずっと使っていたFAST LISTが我々のために新たにこのシステムを開発してくれ、大変使い勝手の良い自動受付システムが出来上がり、これを使っていくことになりました。

これにより、看護スタッフが来院受付でその都度診療業務から離れることが激減し、相当な業務効率化が実現しました。今回のIT化で、最も効果があったシステムです。

次に進めたのが、ホームページの新設ページ作りです。

とにかく人手不足で電話に出ることが全然できていないため、電話で聞かなくても済むよう、「はじめての方はコチラ」ページと、「よくある質問」ページを作り、ホームページに載せました。これにより、電話が減ったかどうかは分かりませんが、飼い主さんの疑問点が少しでも解消されたことを祈っております。

これまで複数回にわり電話で同じ問い合わせがあった内容は、随時、よくある質問ページに載せていき、少しでも電話せずに済むようにしていきたいと考えております。

さて、次は電子カルテについて書きたいと思いますが、ブログが長くなってきため、今回はこの辺にしたいと思います。次のブログも引き続きIT化の話題を書きたいと思いますので、宜しければお付き合いくださいませ!

獣医師 平松